9日 白谷沢

白谷沢

日程 : 9月9日(土)  参加者 : K田さん(リーダー)、I出さん、K川さん、F登(記)
コースタイム :白谷沢入渓点9:11~10:31藤懸の滝~11:00天狗の滝~11:17白孔雀の滝~
12:06東屋跡12:42~13:26白谷沢入渓点

「沢登り」という言葉を知ったのは、つい1年前のこと。とある「沢ヤ」の本(※)を読んでからだ。平地で生きることのできる現代人からしてみれば、沢を登るという行為は極めて破天荒で、なぜそんなことを行うのか?まったく理解ができない人もいるだろう。しかし、そのエキサイティングで冒険的な「沢登り」にとてつもなく興味を持ってしまい、それからというもの、登山道の下に流れる沢を見ては、ウズウズせずにはいられなかった。そんなわたしに、とうとう沢登りをするチャンスが。言われるがままに沢靴を買った。格好だけは「沢ヤ」に、見えるだろうか?…期待と不安が入り混じる中、先月は初めて水根沢に参加した。結果、ボロボロに…K田さんに引っ張り上げてもらい、滝の洗礼を受け、一週間高熱にうなされた。今回こそは、普通にみんなについて行きたいし、沢を楽しみたい…!そんな思いを胸に、今年2回目の沢登りに参加した。
「白谷沢」は一般登山道沿いの沢で、棒ノ折山へ向かう登山客と時折合流しながら遡行する。登山口でハイカーのおじさんに「沢行くのか?貴重な人材だ!頑張れよ!」と声をかけられた。やはり、「沢ヤ」はレアなのか…。登山道からすぐ下降し入渓。しばらくは小さな滝を次々とこえていく。清流と苔の緑、沢の中はまるでジブリの世界だ。すぐ上を登山道が走っているので、ときおり登山客の注目をあびながら、やがて藤懸の滝に到着。皆は難なく滝をクリア。わたしは、ロープを出してもらい、ありがたいことに滝に沿って立てかけられていた、丸太の上を這うようにして登る。その後も小滝を登り、緑の渓流を歩き、ゴルジュ帯を通過し、天狗の滝に到着。登山客の注目をあびながら滝を登っていく。(わたしは登山道を高巻き)無理と思ったら、すぐに登山道に出れるのも、このルートのよいところだ。再び小滝を登り、今回のメインの白孔雀の滝に到着。なんと美しい名前の滝だろう。下から見上げると結構な高さがあるが、右側から登れば、なんとか行けそうだ。神田さん、井出さんの動きを下から見て、しっかり足場を記憶した。ロープをハーネスに取り付け、いざスタート。結構な高度感。怖い!滑る!落ちる!なんども叫びながらなんとか登り切ることができた。
その後は再び渓流を遡行し、棒ノ折山へ続く東屋跡でお昼休憩。下山は沢を下降する予定だったが、思いのほか皆疲れ切っていたので、登山道から下山した。

一回目よりも楽しむ余裕もあり、助けを借りずに登れたところもあり、一回目より少しは成長したんじゃないか?と勝手に思っていたのだが、「もう少し体力をつけないと大きい沢には連れていけないな~」と神田さんに言われてしまった…。毎回手厚いご指導本当にありがとうございます。
来年の沢シーズンまでに、体力をつけて大きい沢にもチャレンジしたいので、よろしくお願いします。

今回のメンバーのI出さんはトップでほぼすべての滝をロープなしで登り、K川くんは持ち前の運動神経と体力で難所をさくさくクリアしており、本当に素晴らしかったです!

(※本は、宮城公博「外道クライマー」という本です。面白いのでぜひ!)