3日(土)~4日(日)越後駒ヶ岳 リーダー:K田

メンバー4名

コースタイム : 枝折峠 5:24 ~ 6:51 道行山 ~ 7:40 小倉山 ~9:09 駒の小屋 ~ 9:34 越後駒ヶ岳頂上 10:05 ~11:27 小倉山 ~ 13:05 枝折峠

バーベキューに惹かれてエントリー。越後と言う文字をすっかり見落としていた。
越後と言えば...もしや越後三山、去年の辛い苦しい× 100 の山行を思い出した。
どうしてエントリーしてしまったのか、それは魅惑のバーベキューのせい...(笑)。
1日目。何泊するの?というくらい液体(ポンと音を立てて開く瓶)の詰まった大きな
ザックを担ぎ、ゆっくりめ8時に集合。久しぶりの山行、久しぶりのバーベキューに
思いを馳せ朝からワクワクです。新潟県に入り高速を降りてスーパーに到着、見
たことのない花びらのようなキノコやご当地食材がたくさん。お肉をたっぷりカゴに
入れ、せっかく新潟に来たのだから海の幸も食べてみたい!とお魚コーナーへ。こ
れまた、たくさんの新鮮なお魚が!しかも安い!!︎佐渡沖でとれたスルメイカと南蛮エ
ビをチョイス。たっぷりと買い込みました。
目の前に荒沢岳がそびえ立つ、広々とした銀山平キャンプ場に到着。カラフルな
テントがぎゅうぎゅうに詰め込まれた涸沢の写真をネットニュースで見ましたが、こ
ちらは混雑する気配もなく広大な敷地にテント張り放題。なぜかK邸だけ少し離
れたところに陣取ってました。広いからいいんですけど(後にバイク軍団に囲まれ
ることに...)。併設されたカモシカの湯にゆっくり浸かった後、まだ14時30分です
けど乾杯!これを持ってました!コロナで新しい生活様式に変わり自粛生活が日常
になっている今、飲み会どころか外食にもいかなくなりストレスの溜まる毎日です。
久しぶりに大はしゃぎ。K田シェフのフルコースが始まりおいしい料理にほっぺが
落っこちそうになりながら、楽しい時間を過ごしました。中でも南蛮エビと言うご当
地エビはめちゃめちゃおいしい!感動していたら、Sさんが甘エビは生のほう
がおいしいと。甘エビじゃないよ南蛮エビだよ?新潟では甘エビ=南蛮エビなんだ
と!えー!!ご当地エビだとばかり思っていたのに...。さて、宴会ネタはこれくらいに
して翌日に備えて早めに各自テントに戻り休みました。
2日目。3時50分に出発の予定で各自テントをたたみ身支度をして集合、登山口
へ向かいました。枝折峠登山口の駐車場やトイレは整備されていてとてもきれい
です。ヘッドランプをつけて暗いうちに出発しました。コースタイムは11時間。昨日
と打って変わって私の頭の中は不安でいっぱい。歩きながらやはり辛いと言うか
むしろトラウマになっている越後三山のことばかりが思い出されます。歩いても歩
いてもたどりつかない修行のような山行、よじ登っているのに背中側に倒れてしま
いそうな急登とか、ツルツル滑り落ちそうな下り坂とか、辛かった日々が鮮明に蘇
ります(越後三山の山行報告をご参照ください)。
雲海ビューポイントであたりが明るくなり見事な雲海や所々紅葉している景色を見
ていると少し気持ちが和んできました。道行山のてっぺんから遠くに聳える越後駒
ヶ岳をみました。まだまだ遠いなぁ。やっぱりたどり着ける気がしないけど。整備さ
れた木の階段が多く、明神峠から道行山までアップダウンを繰り返します。小倉山
までは同様にアップダウンはありますが、間に平になっているところがあるのでほ
どよく体を休めることができて歩きやすく、木道と木の階段の優しい道です。百草
の池を超えると稜線歩きになり岩肌が見え、一気に越後の山の厳しさが現れます。
草紅葉がオレンジに染まりとてもきれい。所々ナナカマドがあずき色に近い赤にな
っています。今年の紅葉は赤くなる前に枯れてしまっているものもあるようです。
駒の小屋直下は岩の急登で前も後も 360度素晴らしい景色。見渡しては山はいい
なぁとため息が出ます。
そして駒の小屋に到着。駒の小屋から山頂までの山肌がまた美しい。草紅葉のオ
レンジと丸い葉っぱが黄色く染まり、まるでミヤマダイコンソウの花畑のよう。
30Days で伝わったでしょうか?すばらしい稜線を楽しみながら山頂へ。去年は山頂
に着くなり雨にザッと振られて慌てて降りてきたのを思い出しました。今年の山頂
は、曇っているけどぐるっと360度素晴らしい眺め。去年歩いた八海山核心部のギ
ザギザや、なかなかたどり着けない中ノ岳、すべりまくったグシガハナとずーっと
ルートを辿ることができました。K田さんと去年はほんとにがんばったねと讃え合
い、つらく苦しいトラウマ山行を今日の山行で楽しい思い出にすることができまし
た。
荷物が軽かったのと整備された登山道のせいか、それほど大変さを感じることも
なくコースタイム11時間のところ7時間半で下山。これはK田リーダーのスピード
が早いこともありますが、他の登山者も大きく変わらないペースで下山していると
ころをみると、山と高原地図のコースタイムが間違っているのではないかと思って
しまいます。道ばたにイワカガミやネバリノギランの葉があり地図にはハクサンコ
ザクラ、日光キスゲと表記されているのでお花の季節にまた行ってみたいと思い
ました。K田リーダーいつもながら様々なご準備やお気づかい本当にありがとうご
ざいます。ご一緒して下さった皆様楽しい時間をありがとうございました!