24日~26日 七倉ダム~船窪小屋~七倉岳~針ノ木峠~扇沢

平成30年8月24日(金)夜・25日(土)・26日(日) 小雨・曇りのち晴れ

<メンバー>  2名

<コースタイム>  8/24   23:00新宿西口都庁大型バス駐車場

8/25   七倉ダム3:45  4:30七倉山荘~6:25唐沢ノゾキ~9:00天狗の庭~9:50船窪小屋    15:45~16:00七倉岳~16:30船窪小屋

8/26   4:50船窪小屋~6:15船窪乗越~8:30針ノ木谷出合~11:20針ノ木峠~13:55大沢小屋~14:45針ノ木岳登山道入口~15:10扇沢

山に行く日の前に、台風19号、台風20号があらわれ、どう移動していくのか、天気がとても気になっていました。今回読売新道の計画では、風雨に当たるだろうと急遽変更し、行く方面を変えれば、一日目は雨と風は少しあるものの、二日目は晴れるのではないかと、前から一度は行ってみたいと思っていた船窪小屋に行くことにしました。

ザックカバーとスパッツの身支度をして、登り始めました。はじめは樹林帯なのでポツポツと降る雨で濡れることはなかったのですが、途中勢いよく雨が降り出したので、雨具を着ての登山となりました。登山道には10分の1から標示があり、整備された道を登って行きました。唐沢ノゾキを過ぎてから、急な登りが増え、鼻突八丁の急坂へとつながっていきました。標示が早く出てこないかと気にしながら、登っていました。標示の10分の9で、景色が望める、天狗の庭に着き、雨も止んでいたので、ここで少しゆっくりしました。

この後、雨に降られ、船窪小屋に早々到着し、この日の宿泊者一番乗り。小屋の戸を入るとすぐ食堂に使う部屋になり、ストーブがついていて、ハンガーで濡れたものをつるすひもが張られていました。その部屋の奥に男性部屋、女性部屋と続いていて、私たちは4人の布団が用意されている場所を2人で使うことができました。その後、男女合わせて10人ぐらいの宿泊者が到着しました。昼食、昼寝、七倉岳登山と過ごし、夕食の5時となり、おかわり自由のビーフシチューを美味しく頂きました。船窪小屋はランプの宿で消灯は8時でした。

二日目は風が強く吹く中、船窪小屋を5時少し前に出発し、地図を見ながら、テント場に向かって歩き始めました。テント場には1つテントが張ってありました。テント場と水場の横を通る道が地図に示してあるので、水場を探しました。水場の矢印の方向に、すべり下りるような道を行き、ハシゴで降り、左側が滑り落ちそうな場所を進むと、青い樋(とい)があり、ほそぼそと水が出ていました。が、登山道らしき道はなく、引き返しました。もう一つ水場らしき道があり、少し踏み跡がある泥道を下って行き、青い樋(とい)がありましたが、水は出ていませんでした。どちらの水場も急坂を滑り下りるような場所にあったので、船窪小屋やテント場の水確保はなかなか大変だと思いました。小屋では500mlを100円で売っていましたが、水場の場所が危険すぎて、100円でいいのか、と思わずにはいられませんでした。水場の近くには登山道らしき道はなく、テント場に引き返し、周りに道を探しとところ、簡易トイレの脇に道があり、古い標識があらわれました。ここだったのかあと、やっと登山道を見つけ、船窪乗越に着いてから、小屋で作って頂いた弁当を食べました。船窪乗越で不動岳、烏帽子岳方面に向かうテント装備の若い5人くらいのグループが通り過ぎて行きました。昨晩の風雨や水場のことを思うと、テントを張っていたのはすごいと思いました。

ここから、1時間ほど下り、平の渡と針ノ木谷出合方面の分岐地点に着きました。標示は地面に、手の大きさぐらいの平たい石に「←平」と白いペンキで書いてあるだけで、それと逆の方向に進みました。ここから、針ノ木谷出合までに標示が全くなく、リボンか石のペンキ印を探しながら、進みました。地図で見るとたかが1cmですが、時々出てくるリボンを見つけては、徒渉を繰り返し、石のペンキ印を見逃しては引き返し、止まって周りを見渡してと、登山道を探すのが大変でした。地図に「沢歩きに近い 要注意」とだけあり、なるほど登山靴が濡れる範囲が広がっていきました。やっと針ノ木出合らしき場所に着き、しばらく歩くと、針ノ木出合と書かれた黄色い標識が折れて、倒れていました。その標識を見つけた時はここが、やっと針ノ木谷出合なのかとホッとしました。

ここからもしばらく、徒渉が続き、石のペンキ印を探しながら、進みました。印を見つけながらの登りは、疲れました。針ノ木峠手前の登り1時間ぐらいが、やっと登山道がはっきりわかって、ひたすら登るだけでよかったという気がします。

針ノ木峠に着いて、針の木小屋の前のベンチで昼食を食べました。そこからの景色は今回行くはずだった赤牛岳にだけ日が当たり、光っていてきれいでした。景色がよければ、針ノ木岳ピストンをしようかと、出発時は言っていたのですが、針ノ木岳には雲がかかっているのと、ピストン分の時間と体力を道迷いに使ってしまったので、今回は針ノ木峠から下山することにしました。

針の木小屋からは蛇行をして下る道がずうっと続きました。地図には針の木雪渓を進むようになっていましたが、夏道がずっとありました。ピンクのリボン標示が多くついていて、先ほどとは全く違う標示の数に差を感じました。1時間ほど行くと、岩の下山が多くなり、ロープが着いていて、歩きづらいところが増えてきました。横に雪渓が少しだけ見えましたが、雪渓の上を歩くことはなく、ずっと夏道で進むことができました。大沢小屋で休憩し、扇沢に向かうこと45分、針の木岳登山道入口に着き、車道に出ました。登山道の矢印標示があり、再び登山道に入り、また車道に出てと数回繰り返し、やっと扇沢に着きました。

今回の山行は、一度は行ってみたいと思っていた、船窪小屋に行くことができてよかったです。水場の確保や登山道整備の点で、なかなか大変な場所にあるなあと感じました。また、今回の針の木岳方面に進んだ登山道は水量によって徒渉の場所が変わったり、標示が見えなかったり、少なかったり、分からなかったり、人があまり通らない道のようで、困難な道でした。このような精神的にも疲労する歩きの中、ずっとリードしてくださったS水さん、本当にありがとうございました。お世話になりました。よい経験ができました。