21日 富士山(日高市)

<日程>2017年1月21日(土)

<天気>快晴

<メンバー>K田リーダー、K浪、S藤(久)、T田(記録)

<コースタイム>高麗川駅8:20~8:48高麗神社~9:40白銀平10:07~10:16富士山~11:22物見山12:06~12:41日和田山13:08~14:10高麗駅

今回のハイキングの舞台は埼玉県日高市の高麗という土地です。「こま」という変わった読み方をします。歴史によれば、716年(奈良時代が始まってすぐの頃)に高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)という人物がこの地に赴任し、関東周辺から集められた高句麗人1799人とともに当地の開拓に当たりました。当時は新羅が朝鮮半島を統一して、敗れた高句麗からの移民が日本に移ってきていたそうです。高麗王若光もその一人とされています。

このような土地のため、道中では朝鮮由来と思われる異国情緒のあるものに出会いました。その一つは、鬼のような顔が描かれた真っ赤な道標です。これはチャンスンと呼ばれる朝鮮の守り神をイメージして作られています。最初に訪れた高麗神社には高麗郡の創始者である若光が祀られています。昔の偉い人が参拝後に相次いで総理大臣になったことから「出世明神」として広く知られるようになりました。

高麗神社を後にして森の中に通じる緩やかな登りに入ろうとしたとき、道の脇に蝋梅(ろうばい)の花が咲いていました。離れていてもはっきりと分かるほどの甘い香りと、空の青色と花びらの淡黄色のきれいなコントラストで、これから始まるハイキングの期待感でいっぱいになりました。ところで、私は蝋梅というものを知らなかったのですが、これはこういうものだよと教えてもらえるのは連れだってハイキングに行く楽しさの一つだなと思いました。

森の中の緩やかの山道を少し歩いて、最初の見所の一つの白銀平(しろがねだいら)に到着しました。案内文によれば「馬酔木(アセビ)の白花が新緑に映え、あたかも白銀色の花房を微風に流している様に見える」ことからこのように(比較的最近)命名されたそうです。今は春ではないのでそのような優雅な景色を見ることはできません。その代わり、それまで呼ばれていた物見山という名前にふさわしく、関東平野を一望できました。東京のビル群、スカイツリー、筑波山など何でも見渡せました。K田さんのいれてくれた温かいコーヒーで小休止。

さて、その後は本日のメインディッシュ(?)富士山に向かいました。すぐに登頂できました。標高221Mですから!すぐに次の目標の物見山に向かって森の中をどんどん歩いて行きます。物見山の山頂付近に一等三角点の標石がありました。三角点に序列があることに驚きました。三角点マニアにはたまりませんね。こちらの物見山も昔は見晴らしが良かったのだろうけれど、残念ながら今は木々に遮られてあまり見えません。

スペースがないので日和田山は割愛して下山に移ります!物見山には裏道のようなルートで登ったので、下山はメインの登山道で下りました。今日はなぜか登山者があまりいません。途中印象的だったのは、金比羅神社の鳥居から眺める景色です。S藤さん曰く、この土地の王様になった気分になれます。神社からの下りは女坂と男坂に分かれています。男坂は岩場になっていて楽しめました。下山して駅に向かう途中に高麗豆腐のお店に寄りました。味噌漬けにした豆腐はクリーミーで濃厚でした(ワインにあうかな?)。おすすめです!そして高麗駅に到着。天下大将軍、地下女将軍と書かれた将軍標(チャンス)の前で記念撮影して、無事にハイキングを終えました。