14日(土)~16日(月) 越後三山縦走

<越後三山縦走>

日 程 : 令和元年9月14日〜9月16日

メンバー : 4名

コースタイム :

9/14 : 大倉登山口駐車場8:45 ~ 10:28三合目(風穴) ~ 11:37四合半 ~12:25女人堂 ~ 13:00祓川水場 ~ 13:58千本檜小屋

9/15 : 千本檜小屋5:00 ~ 6:09大日岳 ~ 6:53入道岳 ~ 7:34五竜岳 ~10:10オカメノゾキ ~ 13:04出雲先 ~ 14:10祓川水場 ~14:56中ノ岳避難小屋 ~ 15:12中ノ岳 ~ 15:27中ノ岳避難小屋

9/16 : 中ノ岳避難小屋4:30 ~ 7:11天狗平 ~ 8:20越後駒ヶ岳 ~11:40雪見ノ松 ~ 12:39十二平登山口 ~ 14:42大倉登山口駐車場

  どうしてエントリーしたんだろう…無事に下山したい…その前にたどり着ける気がしないetc…。本当に本当に大変でした(涙)。遡ること1週間前、盆堀川沢登の帰りに翌週の越後三山への意気込みを後ろ向きに語るT島さん。このときの私はいつも通り楽しみ!的な感じに思ってました。しかし計画やヤマレコを詳しく見なおしてみると、なるほど…(汗)

  3連休初日、順調に高速道路を走り関越トンネルを越え坂本神社駐車場に到着。ここから始まる長い行程にK田リーダー以外は口々に後ろ向きかつ弱気な発言。「何の予防線を張っているんだ行くぞ!」力強い言葉に背中を押されつつ八海山大神に無事に下山できますようにと念入りにお願いをして出発しました。急登の樹林帯を黙々と直登…詳細はその後の二日間が濃厚すぎて覚えてません…。「今日は小屋に着いたらすぐ乾杯だ!テントを張らなくていいなんて最高!」と元気なK田リーダー。キンキンに冷えたビールをぐいっと飲むイメージを励みに何とか千本檜小屋に到着。早々と宴会開始、明日からの不安は横に置いといて、お天気もよく気温も高いので途中から外に出てのんびりと景色を楽しんで過ごしました。

  2日目の行程が気になったのと居合わせたおじさま方の真夜中の大合唱に熟睡できないまま朝を迎え、遠くの空が朝焼け色になり始めた頃出発しました。稜線に出て、いきなり鎖場の連続しかも1つの鎖が長い!途中水場がないため約3リットルの水がプラスされて荷物も重い。妙義の教訓を活かし鎖にばかり頼らず手の力は温存、足を使って登り降りを意識して。息つく暇がないくらいの緊張、鎖場の連続、そして八ツ峰最大の難所へ。垂直の岩に立て掛けられた梯子を登りきると2本の鎖。梯子から鎖へうまく移行しなければならないけれど垂直かつ手がかり足がかりもほとんど見当たらず、荷物が重いため振られたら体を支えきれず落ちてしまう…怖っ。必死で鎖を握り、ここは腕の力をふんだんに使って登りきるしかない!「こっち向いて〜」カメラを構えるK田さん。いやいやそれは無理っス。ハツ峰を超えて少しほっとできるのかと思いきや、あまり人が来ないのか荒れた登山道に加えて五竜岳から先は破線ルート、足を踏み外すとどこまで落ちてしまうかわからない道まだまだ緊張の連続です。快晴の稜線は普段なら最高のロケーションなのだけど熱中症になりそうに暑くて、今日ばかりは曇ってほしいと空に向かってお願いをしたくらいでした。急登を登るは降るは、登るは降るは、またまた登るは…時折泣きそうになりながら歩き続けて9時間、今日の水場に到着しました。ここから中ノ岳避難小屋までの急登を4.75Lの水の重みで体を持っていかれないように這うような姿勢で登ります。足元は岩についた苔でツルツル、辛い。ようやく避難小屋に着いた頃には一面ガスに覆われて真っ白でした。寝場所を確保してから中ノ岳山頂へ。予定コースタイム12時間の行程をやり切った感と無事に到着できたことにホッとしました。明日の越後駒ヶ岳からの道はきっと普通の歩きやすい登山道に違いない!

  3日目、ヘッドライトをつけてまだ暗いうちに出発。普通の登山道どころか険しかった…。朝露で濡れた岩や草はツルツルと滑り、急斜面につけられた登山道の片側は笹が生い茂り一見安全そうに見えるけれど実は切れ落ちている危険地帯。ふとした瞬間に前を歩くT島さんが笹薮の中に消えてしまいました。寺島さん曰く「一瞬の出来事、大外刈りを決められたような感じ」と、無事でよかった!分岐にデポして越後駒ヶ岳山頂へ。山頂へ着いた途端大粒の雨が…写真だけ撮って早々と引き返しました。幸いなことに雨は止みましたがここからがまた大変でした。グシガハナの下りツルツル滑る急坂を周りの木や笹をつかみながら何とか降りることを繰り返すという緊張の連続。この三日間の疲労で既に踏ん張る力はわずかしかなく、脳の指令と違うところに足を置いてしまうなどの誤作動もあり、滑るし転ぶとどこまで転がっていってしまうのか分からないので、とにかくゆっくりと慎重に行くしかありませんでした。登山口に至るまでずっとずっと急な坂を降りました。山でドキドキや緊張を経験したことはあっても、辛くて何度も泣きそうになったのは初めてでした。泣いても荷物が軽くなったり登山口にワープできたりするわけじゃないから泣かなかったけど…。もう二度と同じ計画にはエントリーしない!と口々に同じ意見が…。前向きな表現に変換すると「越後三山縦走は今しかチャレンジできない山行だった。達成感は200%やり切った感が半端ない!」計画をしてくださったK田リーダーに感謝です。K田さん、いつもながらご指導やお気遣い、長時間の運転等々ありがとうございました。S水さんT島さん、ご一緒してくださりありがとうございました。皆さんに励まされてやり切ることができました。次はちょっとのんびりと楽しい山行がいいかな。

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