9日~12日 燕岳~大天井岳~槍ヶ岳

北アルプス・表銀座縦走

日程 : 8月9日(木)10日(金)11日(土)12日(日)

参加者 :4名

コースタイム : 8/10 中房温泉6:15 ~ 9:31合戦小屋9:56 ~ 11:05燕山荘 ~11:49燕岳~15:33大天荘16:12~16:22大天井岳~16:37大天荘テン場

8/11 大天荘テン場5:32 ~ 6:10大天井ヒュッテ ~ 8:37ヒュッテ西岳9:04 ~10:07水俣乗越 ~ 12:27ヒュッテ大槍12:42 ~ 13:37槍ヶ岳山荘13:54 ~ 14:40槍ヶ岳14:50 ~ 15:25槍ヶ岳山荘 ~ 15:55殺生ヒュッテ

8/12 殺生ヒュッテ6:04 ~ 8:02ババ平 ~ 9:58横尾 ~ 12:54カッパ橋 ~13:02上高地バスターミナル

今回の山行は私以外のメンバーの皆さんは高山山行経験の豊富な方々で、心強く、かつ多分に足を引っ張るのではないかと不安と期待とでスタート。

中房温泉を早朝に出発し、まずは燕岳山頂を目指す。最初から樹林帯の急登を詰めていく合戦尾根は、北アルプス三代急登にも数えられるが道は比較的整備されていて歩きやすかった。合戦小屋までは、50分おきくらいに第一から第三までのベンチが設置されており、休憩をとる目安にもなるであろうありがたいポイントであった。3時間ちょっとで合戦小屋に到着。そこには夏の風物詩、冷えたスイカが名物で、塩をふって皆さんでかぶりついていただいた。その塩をかけることが甘さを引き立ててくれるのか、これがなんとも美味く、スイカの甘さが身体に沁み渡る。

そこからさらに1時間程歩くと、樹林帯を抜けて尾根に出て燕山荘に到着。右側には、北アルプスの女王・燕岳、なかでも花岡岩の白い岩肌が美しい。左側には大天井岳の稜線が視界に広がる。正面には槍ヶ岳が位置する。ほとんど雲に隠れていたものの、雲のとぎれた瞬間に槍ヶ岳の頂を目にすると近づいてきた実感が湧いた。

その後、ザックを燕山荘に置き、燕岳をピストン。いよいよ大天井岳に向けて表銀座とも呼ばれる穏やかな縦走路を歩く。それが終わると、アップダウンがそれなりにある道を進んでいく。大天荘到着1km前の上り坂が私には非常にキツク感じた。そしてその日の滞在先の大天荘へ向かう。そこでテントを張り、その後、大天荘岳をピストン。テン場に戻り、生ビールで乾杯。奇しくもK田さんの誕生日で、お祝いをする。夕食は、K田さんがメンバーのためにフライパンも持参され焼肉をふるまっていただき、肉厚なジューシーなベーコンも登場。美味いに尽きる。その他に麻婆丼やスパイシーなチョリソも用意していただき、お腹に余裕があればいただきたかった惜しいメニューでした。

いよいよ槍ヶ岳登頂を目指す日。翌朝、東鎌尾根へ向けてテン場を出発。ヒュッテ西岳を目指し、途中、赤岩岳、西岳を横に見ながらヒュッテ西岳に到着。こちらでひとやすみ。   いよいよ、ヘルメット装着。そこからは、急な下り坂を一気に下ったり、鉄製の梯子や鎖を越え、槍ヶ岳山荘へ向かう。ついに穂先の槍の形を目にし、興奮。こちらでザックを置き、山頂へアタック。

上りは、当日が山の日と重なったこともあり、登山者が普段より多く、とても渋滞した。とはいえ、山の日に登りたい気持ちもわからなくもないので致し方ない。

梯子自体は、垂直な梯子なので高度感を感じつつ、K田さんにアドバイスをいただきながら、なんとか登頂を果たす。

山頂は辺りが曇っていたため、眺望には恵まれなかったが、やはり登頂出来たことは、なんともいえない気持ちになりました。メンバーの方々に感謝です。

登頂の興奮冷めやらぬまま、槍ヶ岳山荘へもどり、その日の滞在先、殺生ヒュッテへ下山。その間は、完全に私はバテており、なんとか辿り着いたのが実情です。

その日は、私だけ体調不良につきテン泊を辞退し山荘泊。

翌朝は、最終日。天候は雨とも言われていたが、もちこたえ曇りのなか、下山。ババ平を通って一気に横尾まで下る。横尾から、カッパ橋まで、ひたすら3時間歩く。経験豊富なメンバーの方々もさすがに最終日は足や肩も酷使されてそれなりに疲労がでてきていたようで、私はより一層、疲労困憊でした。

経験として富士山以外は毎月の低山3年目のような、高山一年生の私を快く受けてくださったK田さん。お2人の女性の方々にもご迷惑をお掛けし、申し訳ない気持ちと心強い気持ちとが混ざりながら、山行を終えることができました。

実は、薬局でいびきテープなるものを買っていましたが、口にテープを貼って眠るのもどうなのかと持参を見送ったのですが、案の定いびき王となってしまい、いびきテープはマストアイテムだったと個人的に痛感いたしました。

私ひとりだったら、登頂など達成出来るわけもなく、経験豊富なメンバーの方々の行動や助言、お姿は私の多分な助けとなりました。感謝し尽せません。

次回の同じルートの山行は、成長して、天候にも恵まれて、澄み渡る晴れやかな日に眺望を堪能したいです。お疲れ様でした。ありがとうございました。

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