8日 西穂高岳


参加者 : 三名

コースタイム : 西穂高口駅7:16 ~ 8:07西穂高山荘8:16 ~ 9:35ピラミッドピーク ~
10:24西穂高岳10:58 ~ 12:02独標 ~ 13:34西穂高口駅

7月の鳥海山・月山以降天気に恵まれない私。夏に個人山行で行った裏銀座では三俣のテン場でゲリラ豪雨、甲斐駒も立山・剱岳も中止。そして勝手に上期最大のイベントと位置付けていた「下の廊下」も・・・台風直撃により中止。あまりのショックで寝込みそうになったところ、そこはリーダー。すかさずの代替え案。台風一過の8日、日帰りで、立山、焼岳、乗鞍岳。どの山も紅葉が見ごろの魅力的な山々。大好きな北アルプスの山々。でも、北アルプスなら行ってみたい山があります。「西穂高に行きたい」とお願いしました。前夜発の車中泊での日帰り西穂高岳山行に決定。当日は期待通りの台風一過。これでもか!というほどの結構のコンディション。ロープウェイからは笠ヶ岳、雲海に浮かぶ焼岳、乗鞍岳、遠くは加賀の名峰白山まで見えました。ロープウェイの西穂高口駅から西穂高山荘までは紅葉がキレイな気持ちの良い樹林帯、山荘から独標はでは這松の緑と空の青のコントラストが美しい。独標まではアルプスの入門コースらしいゆったりとした登りで軽装の観光客に交じって登ります。独標手前からは岩場の急登が続きますので、此処でヘルメット装着。気が引き締まります。独標は西穂高では11峰となります。ここから10峰を越えると西穂高岳山頂となります。独標からは両側が切れ落ちた細尾根が連続。細かい登り、下りが体力を奪います。2つ峰を越えた8峰が通称ピラミッドピーク。遠くに西穂高岳山頂、ジャンダルム、奥穂高から続く吊尾根、前穂高と絶景が広がります。絶景に感動しつつまだまだ続く岩の細尾根を進みます。7峰手前にはクサリ場があります。西穂高岳は岩場の難所が多い割には、クサリ場が少ない。下山後あれこれ調べていると、西穂高は落雷が多くクサリは最低限しか設置されていないそうです。そういえば梯子もなかったなぁ。細かいアップダウンを繰り返し、4峰のチャンピオンピークに到着。振返って来た道をみれば、よくぞ無事で、と思うような細尾根の連続です。ここまでくると、3峰、2峰、主峰。カウントダウンです。引き続き一歩踏み外せば数十メートルは転げ落ちるようなコースを進み、主峰直下を攀じ登り西穂高岳山頂です。主峰と大きく書かれた岩にタッチし、登頂成功。山頂は360°の大パノラマ。目の前にはジャンダルム。いつかは行きたいと思っていましたが、目の前で見ると、絶対無理。前穂高から続く吊尾根、奥穂高。遠くには今年初見の槍ヶ岳。振返ると笠ヶ岳。下を見れば岳沢から上高地までが見渡せる雲一つないこれぞ絶景。心から来てよかった。今夏1番の山行でした。後ろ髪を引かれつつも、登りより慎重に歩き無事下山。岩場を通過してからはペースをぐっと上げて約6時間の山行でした。岩場の急登はありますが、山頂からの景色はとっても素晴らしい山です。またいつか行きたいなぁ。と思える一座でした。皆さんも機会があれば登ってみてください。お勧めです。